yyz | 3 - 2 | takunosuke |
[ 宿命の対決,はじめりですよ ] よく分からないがyyzのいい加減な思いつきから衝動的に始まったら しいこのシリーズ.呉−木谷のような感動を生む名勝負となるのだろ うか.持ち時間は各1時間.ヨセまで徹底的に読もう! がスローガン. 盤中詰碁のギリギリの戦いにワクワクキタイアケ.。 さて第1局.白7出に黒8に妥協したのが逸機.白9に突き出されて 右上黒が心細い.白にチャンスが出てきた.黒は29とツケでサバく筋を 逃して苦戦.右上がほぼ(厳密にはコウだが)死んで勝敗が決した. 盤が狭いので,1手のミスが致命傷になるいかにも9路碁. 第2戦はコミが0.5目になる.白は同じ手はもはや使えまい.白が次 はどんな手を用意してくるか.黒がいかに反撃するか.興味は尽きない. |
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[ 混迷の大地 ] 前局その力をみせつけられひどい目に遭ったtakunosukeであったが、 復習に復習を重ね復讐にむかう。 (ノ∀`) 第二局はいきなりのツケから始まる。ハネて戦いに突入するのは 白の要求。相手の土俵で戦うのは得策でないとの判断で黒2とノビ。 10とハネ出すのも一応の手ではあるがいきなり手をだしても面白くない。 右辺黒10のマガリで白11を強要し、最初にツケてきた一子を制するが、これは それほどの手ではない。というのも後にサガリからの逃げ出しが気持ち悪い。 左上のハネツギに黒ツガずに28のオサエに回ったのが決め手。 最後はコウに黒が強い為、ツガざるをえなかった白が半目届かなかった。 黒とりあえず1本入れた。お腹いっぱいでございます。 |
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[ 目算の世界への旅立ち ] 手合いは振り出しに戻った.白は再び小目打ち.今度は黒も変化し て小目へ.白はどこかに妙機を求めなければならない.その回答が 隅へツケての切りチガイ.ここの応接で1局が決まってしまう程度の 広さしか9路盤は持ってない.長考が続く.黒10白11を決めて黒12に切 っていく.後のヨセ手順を読み切っての決断.しかし目算違いがあった らしい.このままのコースでは白に1目半残る.黒は逆にマガって左下1 子を放棄しないようにするべきだった.手が進み,目算を修正して黒 は非勢を悟った.黒24とツケ.破れかぶれの勝負手.白も当然の反撃. きわどい眼取りは白が制した.コミという盤上に存在しない量に互い に翻弄されながらも,シリーズは白が再びアドバンテージを奪った. (消費;黒39:31・白16:29) |
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[ 後ろ向きな勝利の価値は? ] takunosukeはカド番、といっても手合いは戻っている。意地でも負け るわけにはいかない。むしろ盤面7目勝ちを目指している。 白は初手天元と、狭い盤では非常に重要な場所であるここを占拠。 対して黒は6分かけて4の4。白も負けじと時間をつかい33と確実に 稼ぐ。白のハネには黒ツいで、白地は一箇所だけ!と、強欲。 白ノビまでは自然な進行で、双方時間を使わない。 ここからの微妙な駆け引きで勝負はわからなくなる。黒18と打っ て、概ね勝ちは確信したものの、コミ半目では勝って当然。 左下のオサエに回っては勝ちはもう揺るがない。 危険を冒してまで左上を追いかける必要はないが、志が低いといえ よう。結果は5目半勝ちとなったが、コミが改まれば半目負けである。 最終戦は血みどろの死闘が繰り広げられるだろう。 (消費;黒42:29・白40:18) |
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[ 9路碁の可能性 ] ここまでハンデに準じた形で打ち分け.あやうい均衡もこれで打ち止 めになる.再びコミという背後の量をめぐってのしのぎの削りあいにな る.例えばダメ詰めも入れて54手で終了したなら,残りの地面積は 27目分しかない.黒が勝つには白地を10目にしなければならない計 算.白は露骨に2箇所で生きる作戦.隅で6目づつ作れば勝ち.黒も それは承知.許すわけにいかない.白の初手星にいきなりのツケ.白 も初志貫徹の左上三々へ.活きればいいと思っている.黒はあえて 両ニラミの黒4トビ.変な布石になった.覚えたての碁みたいな状況。 9路の序盤は19路とは根本的に違ってくるに違いない.碁は右下白 に対するイジメを黒が逃し,白の作戦が通った.コミの出ない形勢. かくして5番勝負はyyzの1点の打ち込みで終了した.しかし,あの takunosukeがこのままで終わるとは思えない.今も逆襲の牙を磨いて いるに違いない。 (消費;黒45:05・白17:08) |
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